フリーランスになって気付いた必須スキル

私は大学卒業後、1年スクールに通い、その後グラフィックデザイナーとして約2年働き、その後Web制作会社でWebデザイナーとして約2年働きました。

私がフリーランスになったのはあれは確か震災が起きる前の年。
「フリーランスになるぞ!!」
という高い志があってフリーランスになったわけではなく、
「私やっぱり社会人に向いてないかも〜」
という消去法でフリーランスになりました。

幸い現夫と同棲していて家賃はそんなに必要がないし(諸事情でボロいワンルームのアパートに住んでいた)、
稼がなくても生きては行ける。
とりあえずフリーランスでやって、無理なら会社員になればいいや。
そんな気持ちでフリーランスになりました。
そして、たまたま知り合いのコネで仕事があったんですよね。

自分の能力を思い知る

当時あまりフリーランスの人がいなかったのか、特にSEO対策など一切していない私のWebサイトにお問合せが時々きました。
その中の一人が「20代前半で億を稼いだ」すごい人。(Hさんとします)
完全に萎縮しながら打ち合わせに行きました。
依頼内容を聞き、とくにこちらから何か聞くこともなく打ち合わせ終了。

そしてHさんに最後に言われました。

ずっと僕ばかり話しているんですが・・
北山さんから僕に何か聞くことはないんですか?

そして私は

はい、大丈夫です・・

と答えたと思います(昔すぎて忘れたけど)

帰ってから大後悔。
完全に私は受け身だったのです。

そして、今更気付いたのです。
私はWeb制作会社でデザイナーの経験はあるけれど、お客さんと打ち合わせをしたことは殆どない。
ヒアリング能力がないのにうっかりフリーランスになってしまったんです・・!!!

その仕事はフリーランスになってから初めての仕事ではありませんでした。
しかし、それまでの仕事は知り合いからの依頼だったり、その前にいた会社からの依頼だったので、
「こういうものを作ってください。テイストはこんな感じで・・」
などと明確な指示があったのでできていたのです。
それで、つい何も考えずに与えられることだけを求めてのこのこと打ち合わせに行ってしまったのです。

このまま聞いた情報だけでどうにかWebサイトを作ることは可能でした。
しかし、モヤモヤする・・・・。
そして私は「私から積極的にヒアリングをすることができずに申し訳ございませんでした。
もう一度打ち合わせをさせていただけないでしょうか」とメールをしました。
そしたら、Hさんは快くOKしてくれました。
ヒアリングシートをネットで検索し、ダウンロードして持っていきました。
Hさんは「ヒアリングシートを用意してくれたんですね!」と笑ってくれたのは忘れられません。

デザイン力は大事。でも、ヒアリング能力もかなり大事。

フリーランスでやっていくには、デザイン力は大事です。
でもそれと同じかもしくはそれ以上に大事なのがヒアリング能力だと思います。
(今も自信を持って「ヒアリング能力あります!」とは言えませんが・・)
デザイナーはアーティストではありません。
クライアントの要望を聞き出し、もしくは本人でも気付いていない要望に気づき、デザインする必要があります。

例えばWebサイトを作りたい人がいて、そもそもその人にWebサイトが必要なのか?Instagramの方がいいのではないか?という提案をしたって良いのです。

余談ですが・・

前述のHさんとの仕事は無事に終了しました。
しかし、私はやっぱり自分にはまだヒアリング能力がないと気付いたので方向転換をしました。
しばらくは直接お客さんからの仕事を受けず、制作会社さんからの仕事ばかり受けました。
直接お客さんと仕事をすると
・金額交渉
・ディレクション
・コーダーさんとの連携
などが必要になりますが、制作会社と仕事をする場合は上記は制作会社にいるディレクターの方がやってくれます。
※制作会社さんとの金額交渉は必要
まだスキルが低かった私にとってはそれがやりやすかったです。

私の場合たまたま当時制作会社さんからお問い合わせがきたのですが、
「Web 制作会社 パートナー募集」などと検索するとパートナー募集している会社は結構ありますので、まだヒアリング能力に自信ない!と言う人はそういう方法もおすすめです。

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